義父との思い出

「マミさん これからは共生の時代だと思うんですよ」
義父がいつだったか そんなことを言った

初めてご挨拶に伺った時から亡くなるまでの間に
義父とは何度 言葉を交わしただろうか
息子との間に いつの間にかできてしまった溝
きっと息子に語りたかったことを
義父は時々わたしに語った

真意をきけるほどの傾聴力も
フランクに尋ねるほどの親しさも持ち合わせていないわたしは
「共生 ですか」と
ぼんやり繰り返すことしかできなかった

夫から聞く義父の印象とは何か違うものを感じるのはわたしが他所者だから 
「あなたは どういうことがあったかを知らないから」という夫の機嫌を損ねないために
夫の前で
義父に関して肯定的な話はしないようにしてきた
結果
話題に上ること自体が極めて少なくなった

他所者だから話せること
他所者だから聞けることがあったかもしれない
時間が経てば話せることや聞けることもあったかもしれない
今でも時々、義父が語りたかったこと、伝えたかったことが何かあったのではないだろうかと思うことがある
分かり合えたかもしれないのに と思う


。まみつぶ 。⚪︎。

いいこと いつでも いっこでも 空 雲 風 月 星 木 花 子ども ・・・ 天を舞う光の粒々からのメッセージ ワタシはそれを 言葉にして、音にして、宙に放つ しあわせも よろこびも いつでも あなたの周りに溢れている

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