自分という器を
宮崎日向 大御神社
石の鳥居の先に広がる
広大な平かな海
空につながり
泳ぐ雲は海に還り
白波の飛沫となって砂地に染み込む
この大きな循環の中に
トンと置かれた
自分 それは 器
何かが入り 溢れ 出てゆく
また入っては 溢れ 出てゆく
くり返し くり返し くり返す
天 空 海 波
砂浜 土 木 草 自分
ひと続きの大きな輪の中を
何か尊いものが
通り抜け くぐり抜け
流れゆく
通り抜ける時
すべては光る
闇の漆黒は深まる
雲は踊り 風は舞い
生命は歌い よろこぶ
それぞれの表し方で
自分の器を響かせて
歌をうたえ
自分の器を存分に使って
人に喜びを
自分という器を
……
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