自分にやさしく
永瀬清子さんの短章集のなかに
自分にやさしくする事を自分にゆるす、
それが老だ。
と書かれていた。
まだ老とまでは自分に感じてはいないけれど
人生後半に入っていることは感じている。
自分にやさしくする事を自分にゆるす。
自分に厳しく何かを求めて生きているわけではなく
むしろゆるいくらいだけれど、
どこか厳しくあらねばならぬ、という
硬さ、生真面目さがあって、やっかい。
できていない自分の恥ずかしさ、
できるなら隠しておきたいという小賢しさ。
真民さんを尊敬しつつ、その境地にはたどりつけっこないという諦め。
ひっくるめて、
自分にやさしくする事を自分にゆるす
ことばにやわらかに包まれる。
昨日の若松さんの詩のゼミでも
自分らしくあることの大切さを感じた。
自分にとって大切なものを確かめる。
詩を書くことでその人になってゆく。
誰かにならなくていい。
自分にやさしくなる事を自分にゆるす
いいよ、いいよ、それでいいよ。
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