合わせる
時計が少しずつ
ずれていく
ずれているのは本来の自然な姿
なのに
時計であるばかりに
進んでいるとか
遅れているとか
どれが合っているとかいないとか
合うことで生まれる
美、よろこびはある
ぴったりくる感覚の心地よさ
音楽…合奏、合唱
合うことで空間が無限に広がってゆく感覚もある
一方で
ずれているように感じながらも
そこに調和が保たれているということもある
人の集まるところ
そもそも何に対してずれているのか
その「何」は基準たりうるのか
そんなあれこれを感じながら
新しい単三電池を取り出して
リビングの時計だけ入れ替えてみる
スマホの示す時刻に合わせる
黒電話の受話器を上げて
117だったか177だったか
時報に合わせてスイッチをオンにしていた光景が
ふとよみがえる
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