おまじないを何か
知人主催の講演会へ
前座演奏に向かう
たった一曲なのに
何度も弾いてきた曲なのに
いやな緊張感が体を硬くする
うまく弾こうなんて気はさらさらない
ただひとつだけ
落ち着いて
情景を思い描いて
その景色のなかに溶け込みながら弾ければ
それでいい
一昨日の白鳥を思い出す
決して焦ったり慌てたりすることなく
悠々と 一羽は池に浮かび
一羽は小島の上で くつろいでいたではないか
そう、あの池での三羽目の白鳥になろう
父が気持ちよさそうに言っていたように
「ああ、広くて気持ちがいいなぁ〜」と
大きく深呼吸をしよう
羽を広げたり 首を動かしてみたり
ゆったりと景色を眺めてみたり
緑の森の なつかしく心安らぐ空気を
思いっきり吸い込もう
少し落ち着いてきた
大丈夫
わたしの中に森がある
泉がある
透明になってこの景色に溶け込もう
そよぐ風のように
しずかにBGMを奏でよう
ザワザワしている中、始めての合図があったので始めたけれど、皆さんそれぞれの話に夢中でほとんど聴こえない状態・・・・・・
これは何の意味もなかったなぁと残念な気持ちが残る。
これは何の学びだろうか。
努力は無駄にならない、いつか何かの役に立つ、人間の基礎工事になっている、というのが今日の講演内容のテーマの一つでもあった。
基礎工事になるのは辛かった体験、苦しかった出来事、そこを耐え抜くことで身につくのだと。
強くなろう。
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