春の小包み
八重子さんから小包みが届いた。
みかん、お酒、お菓子と箱には書いてある。
ワクワクしながら箱を開けると、
今回も箱には美しい花模様の包装紙が敷かれていて、その中には夏みかん5個……これには緑の葉っぱも付いている、多分木から切ったばかりのツヤツヤ、
晩白柚らしいひとまわり大きなみかん、
合格祈願のキットカット一箱、抹茶味キットカット(これはがんばっている私にって!)
そして、江戸豊島屋のひなまつり限定白酒2本!
添えてくださったお手紙によると、合格祈願のキットカットは郵便局を2軒も梯子して見つけ出してくれたもののひとつ、
夏蜜柑は、先日誕生日にくださったマーマレードに使ったものと同じもの。
春の詰め合わせセットのような小包みだった。
先日、合格祈願キットカットのことで八重子さんとやり取りした時、販売期間が終わっていて見つけられなかったと言っていたけれど、
きっとその後見つけて、その事を私に伝えようとして送るのに、こんなにたくさんのおまけを付けてくださっただろう。
そのお気持ち、お心がうれしい。
立春の後、冬将軍が忘れ物を取りに来たように寒い日が続いていたけれど、
こんなあったかな春の到来は、もう誰にも覆せない。
早速、雛人形を出してきて、雑然とした部屋に飾るスペースを見つけ出し、並べてみた。
受験真っ只中、何やらバタバタしっぱなしの家の中に、
ぽっかりと春の陽光がさしてきた。
明るい日だまりができたみたい
ウキウキしてきた。
ワクワクしてきた。
春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か
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