2017.02.17 のど自慢

長男は入試、次男は塾へ出かけた日曜日の昼、
珍しく夫婦二人が家に残っていた。
お昼になって、
お腹空いたね、ラーメンでも食べる? と、
鹿児島から送られてきていたラーメンの袋を探そうとしていると、
いいね、おれが作ろうか? と旦那様!
それはありがとう(^^) と丼を出して、私はテレビをつける。
ついた番組はNHKのど自慢だった。
千葉県印西市からの放送だという。
私の実家に近いな、と思いながらぼんやり眺めていた。
キンコンカン、コン、キンコンカンコンキン♪
陽気な鐘と手拍子、
商店街から集まってきたかのような出で立ちの出演者の皆さん、笑顔…、
前に見たのはいつだっただろうか、
画面から伝わる印象はかつてと何も変わらない。
そして、あっという間に一人目の「のど自慢」が始まった。
トップバッターは、昔から、景気付けのような、ノリの良い人と曲と決まっている。
音は外れがちで、テンポも怪しいながら、ハイテンションな明るさが緊張感と共に伝わってくるというのが、いつものパターン。
ところが、久しぶりの「のど自慢」では、トップバッターも2番手、3番手も、みな上手かった!
まず、音の外しが少ない。
テンポの乱れもほぼない。
特に若い人は、自分の世界に入りきって、時に笑顔を浮かべたり、カメラ目線で見つめたりしながらの見事な歌いっぷり。
91歳という男性の番では、徐々にテンポが伸びてくるのに伴奏が合わせてくれていて、温かい気持ちになった。
そうそう、こういう感じ、とちょっとほっとする。
のど自慢に集まった出演者には、画面からは見えないそれぞれの生活の舞台がある。
日常様々な思いを抱きながら暮らし、今、この場では歌うことに集中している。
日常から切り離されたひと時、
わずかな持ち時間の中で、
歌い、聴き、手拍子を送り、
笑顔を交わし合い、会場が一体となる。
すごい「場」ができている。
緊張を解きほぐすように、打ち鳴らされる鐘に、ほっと心が緩む。
そして場面は次の人へと切り替わる。
次々に画面に映し出される人々の明るさと真剣さ、一途さに、私は胸がいっぱいになり、思わず泣きそうになってしまった。
みんな生きている、
一人一人、色々なものを背負いながら、
楽しく明るく、生きている。
日曜日、昼、ラーメン、のど自慢、
のんびりとした休日メニューに、まさかの感動!
ビバ のど自慢!

。まみつぶ 。⚪︎。

いいこと いつでも いっこでも 空 雲 風 月 星 木 花 子ども ・・・ 天を舞う光の粒々からのメッセージ ワタシはそれを 言葉にして、音にして、宙に放つ しあわせも よろこびも いつでも あなたの周りに溢れている

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