こいのぼり
子どものココロに残るのは
切り取られた風景と
込められた思いのカケラ
後になってから ようやく 気がつく
伝わっていた
届けられていた と
ちいさな庭に
ちいさな鯉のぼり
屋根より高くなんかない
だって
僕のうち
マンションなんだもん
大空を泳いでなんかいない
だって
僕の鯉のぼり
洗濯物のように ぶら下がっているんだもん
そうね
そうだね
いつの日か
あなたも気づく
あなたの頭上の大空よりも
ずっと高く 深く 広く 大きい 愛が
あなたの鯉のぼりに込められていたことを
鯉のぼりが元気に泳ぐ姿を見たいのは
誰よりも
親だったってことに
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