問答
冬の冴えた青空に
刷毛で描いたような
白雲を写した写真だったのに
あとから語りかけてきたのは
隅に映り込んでいた
一本のアンテナだった
いつも立てているか
いつでも磨いてあるか
(そうでないから見えなかった)
何かのせいにしない
言い訳を作らない
(すべては自分というアンテナが掴み映し出した映像)
しっかりしなさい!
しっかりおやりなさい
静かに 鋭く 突き刺さる
「我々はみな我が名を知っておるが、その我れそのものを
知っておるであろうか」(安岡正篤『百朝集』「我」より)
本を開けば ここにも
問いが投げかけられている
答えてみよ 答えてみよ
見上げた空は
今日も冴えている
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