慌ただしい朝は
慌ただしい朝は
家を出てから忘れ物に気づく
慌ただしい朝は
駅の通路にクロスが落ちていても
あ!と思っても
拾い上げることができない
慌ただしい朝は
改札を通り抜けるICカードの残金が「3333」と表示されても
黙って通り過ぎるしかない
慌ただしい朝は
このわずかな時間に後悔ばかり思い巡らす
うれしくないドキドキに心を疲れさせる
こんなに清々しく晴れ渡っているというのに
大好きな人たちに会いに行こうとしているのに
それでも精いっぱい準備してきたじゃないか
がんばってこなしてきているじゃないか
これでいこう
今日の私はこれでいこう
これからの出会いをすべて喜びの心で受け止めよう
さぁ
素晴らしい一日が始まるよ
雨上がりは雫がいっそう輝くよ
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