初詣
綱島駅から自宅に向かう途中に東照寺という曹洞宗のお寺があります。
今日の学童保育は朝担当だったので、お寺の前を通ったのは昼過ぎ。入り口から本堂の方を覗き込むと、布袋様の後ろの梅の木にポツリポツリとピンク色の花が!
あ、もう咲いている!
そばに寄ってみました。
かわいいピンクの梅の花は、ようやく一分咲きというところでしょうか。
そのまま誘われるように御堂の前に。
今年の初詣になりました。
正面から見る布袋様は、その豪快な笑い顔にばかり目がいってしまうのですが、お詣りの後、その後ろ姿に目が止まりました。
大きな袋!
何を持っているのかなぁ。
帰宅後、ネットで調べてみたら、その中身は誰にも見せたことがないらしいのですが、中身を尋ねられるといつも、人々に分けてあげるための幸運だと答えていたのだとか。
そこで、以前読んだ『十牛図』を思い出しました。
牛(本当の自分)を探し求め、見つけ、手懐けて、飼い慣らし、やがて一つになった(不二であることに気づいた)後、主人公は今度は布袋様の姿になって町に行き、人々に寄り添って生きることを喜びとしたという話。
コロナ禍で初詣にも行けずにいた私。
梅の花に誘われて、たまたま立ち寄ったお寺は、いつもその前を通っている日常の生活圏内。
そこで改めて出会った布袋様。
布袋様のように、気さくにフレンドリーに、誰とでも触れ合って、幸せを分かち合うような生き方をしたいなぁ、と思う。
そう思うのとほぼ同時に、そういう生き方は、どこか特別なところへ出かけて、特別なことをすることではなく、日常の生活の中で、自分が既にいつも持っているものを他に施すことに他ならないと思えてきた。
ああ、そうなのだ。そうだったのだ。
年頭に「心を養う」と「日常の努力」を意識した年にしようと思っていたのだが、こんなに身近なところで、こうすればいいよと教えてくれていたなんて。
なんという幸運!
これ、既に、布袋様の袋からの贈り物かも!
嬉しい幸せな初詣になりました。
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